調布駅東口の改札を出て右へ、突き当たりで左の階段を上がり、真っ直ぐ行った右側、約30秒。
調布駅南口出て線路沿いに新宿方向に進み、しばらく行った右側、約3分の場所に、その店はある。
■四季彩 調風 調布店
モダンな照明で彩られた外観、アーチ形や格子模様風の斬新なデザイン、華やかでゴージャスな印象、現代的な趣があり、敷居が高い印象を与える。
店内に一歩足を踏み入れるとそこは、和にまとめられたモダンな空間。落ち着ける照明に木の香のする設えは、品の良さが伺える。若い女性には好かれる店の造りであり、年配者も落ち着いてお酒が飲める、食事ができる、大人のゆったりとした時間が流れる雰囲気がある。カップル客が多いが、女性同士での語らいの場として、団体での利用も多い。
1階はカウンター10席とテーブル26席、小上がりの個室座敷とシチュエーションによって使い分けられるのが嬉しい。2階は掘りごたつ式の 54席のお座敷。3階は12席と8席の掘りごたつ式の個室があり、宴席やご会席にも適している。カウンター席はオープンキッチンを囲むように造られていて、調理人の華麗な包丁捌きを眺めることができる。
四季折々の料理がこの店の特徴であり、グランドメニューも月々、年々の変化を見せるのは当然だが、筆者が伺った時のメニューをご紹介し、果たして敷居が高いのかのご判断をいただき、訪店の参考になればと思う。
ツレは生グレープフルーツサワー500円、筆者はいきなりの焼酎お湯割り・一粒の麦500円。
お通しは300円、胡麻豆腐、そして白菜・蟹・油揚げ・ブロッコリーの煮浸し、薄味で素材を生かした調理に箸がすすむ。
おばんざい盛り合わせ880円をいただく。
千社唐の西京漬け 生ハム巻は、いわゆる珍味もので面白い。
聖護院大根の風呂吹きは、定番のものだが、しっかりと作られている。
海老芋の天然塩蒸しは、海老芋の風味の生きたもので美味。
貝柱と田芹のお浸しは、芹の強さが強調されたもので、酒の肴に最適。
2杯目からは、恒の月なる日本酒を2合徳利830円で燗にしてもらう、熱燗だ。あっさりとした、透き通った感じの日本酒で、筆者もツレもクイクイと飲める。
地鶏の竜田揚げ880円、この鶏肉はしっかりとしたもの、上にタマネギの薄切りが載っていて、普通の竜田揚げとは一味違う味付け、なかなかに面白い味わい。
国産大豆の竹割豆腐700円、従来は割った竹で供していたが、その時は笊で出された。甘い大豆の香りが強く実に旨い。薬味として茗荷、生姜、万能ネギの小口切り、そして花鰹。『豆腐の旨い店に間違いはない』、が筆者の判断基準。
馬刺し900円、肉の色が見事な朱色で新鮮さが分かる逸品、ニンニク、生姜、茗荷等の薬味が嬉しい。紫蘇、穂紫蘇も付いている。
さらに追加したオーダーは、京野菜と地鶏の小鍋仕立て750円。薄味だがしっかりと出汁の出た汁、柚子の香りが、キリッと味を引き締めている。京野菜は京人参、京大根、京菜、それと地鶏のモモ肉とつみれ。寒い時期、そう12月24日のクリスマス・イブに伺っただけに、熱燗と小鍋は心と身体を芯から温めてくれた。
元来、お酒を飲むと余り食べられない筆者が、量多く食べられたのは、全てが薄味の仕立てで上品、そしてその料理の質の良さ、調理の巧さだと思う。また仲居さんのスマートで基本に忠実で丁寧な接客が心地良かったこともあると思う。当日は1時間38分の酒席で〆て7,370円と、立派な店構えからは想像できないリーズナブルな料金であったことも、併せてご報告したい。
掲載日付:2008/08/22